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HP StorageWorks NAS 8000導入事例

株式会社アイアイジェイテクノロジー

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HP StorageWorks disk array xpとの組み合わせでNAS/SAN融合を実現
より柔軟なストレージサービスの基盤を確立

日本のインターネットをリードし続けるIIJ ループの一員として、顧客の視点に立ったシステム構築・システム運用サービスを提供しているIIJテクノロジー。ここではオンデマンド・ストレージサービスの基盤として、HP StorageWorks NAS 8000とSANストレージHP StorageWorks disk array xpが利用されている。同社ではこれまでオンデマンド・ストレージサービス用に複数のNAS disk arrayを利用していたが、これらをNAS 8000とxpを組み合わせた"NAS/SAN 融合"によってリプレースしているのだ。その最大の目的はNAS の拡張性を高めると共に、領域拡張等で必要になるメンテナンス作業を無停止で行えるようにすることにある。これによって顧客からの要求に、これまで以上に柔軟かつ迅速に対応することが可能になったのだ。
ビジネスの背景
システムの課題
システムの構築
システムの効果
会社概要
PDF(155KB)
株式会社アイアイジェイテクノロジー

事例キーワード

製品: HP StorageWorks NAS 8000HP StorageWorks disk array xp
業種: インターネット関連サービス
ソリューション: NAS/SAN 融合

ビジネスの背景

オンデマンド・ストレージをNASで提供、しかし拡張性の限界が大きな問題に

沖田 誠司 氏
  株式会社アイアイジェイ
テクノロジー
アウトソーシングサービス部
部長 沖田 誠司 氏
ビジネスに必要な情報システムを迅速かつ柔軟に構築していきたいというニーズが、近年急速に高まってきた。その背景にはビジネスにおける情報システムへの依存度と、ビジネスのスピードが高まっていることがある。ビジネスの基盤となるシステムをいかにスピーディに立ち上げるかは、企業としての競争力を高める上で極めて重要なポイントになっている。なかでも大きな課題になっているのがストレージエリアのタイムリーな確保だといえるだろう。情報システムの活用が進めば、そこに格納される情報量は爆発的に増大する。これに適切に対応できなければ、ビジネスの継続すら危うくなってしまうのである。

このような課題に対応するため、現在では多様なストレージ製品が登場している。特にシステムの柔軟性を高める上で役立つ存在として注目が集まっているのがNAS(Network Attached Storage)である。NASとはストレージにファイルサービスの機能を付加し、ネットワーク経由で利用できるようにしたもの。ネットワークに接続するだけで、簡単にファイルエリアを拡張できる点が大きな特長だ。

しかしNAS にも弱点はある。現在のNAS製品は"手軽に追加できる"ことを重視するあまり、製品そのものの拡張性が十分確保されていないケースが少なくないのだ。このためストレージエリアを拡張するにはNASそのものを追加する必要があり、ストレージエリアが複数のNASに分散する傾向がある。これによってストレージエリアの有効活用が難しくなり、ストレージ管理が複雑化するリスクも高まってしまうのである。

今回紹介するIIJテクノロジーも、このような点を強く問題視していた企業のひとつである。同社は日本のインターネットをリードし続けているIIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)が1996年に設立したシステム構築・運用サービス会社。IIJグループが誇る高品質な各種ネットワークインフラとデータセンターを、最大限に活用した情報システムサービスを提供している。

2000年には企業のITインフラをオンデマン ド・サービスとして提供する「IBPS(Integration & Business Platform Service)」を開始。ITプラットフォームサービスを提供できる国内唯一の企業として高い評価を受けている。そしてこのIBPSの一環として、オンデマンドなストレージサービスの提供も行われているのである。

「IIJテクノロジーではWebコンテンツやアプリケーションを格納するためのストレージに、当初からNASを積極的に活用してきました」と説明するのは、IIJテクノロジーアウトソーシングサービス部で部長を務める沖田氏。しかし以前から利用していた某社のNAS 製品は拡張性に乏しく、メンテナンス性も良くなかったという。「ストレージを拡張する場合にはサービスを停止しなければならず、拡張可能な容量も制限されていました。このためお客様の利用容量の増大に対応することが難しくなっていったのです」

システムの課題

NASヘッドとディスクの分離でNASの"物理的な制約"を回避

この問題を解決したのがHP StorageWorks NAS 8000の導入である。この製品はIAサーバとUNIX環境で高速なパフォーマンスを提供するHP独自開発のNAS OSを使用したNASヘッドであり、外部ディスクを接続することで、そのディスクをNASにすることができる。提供可能なファイルサービスとしてはNFSとCIFSに対応し、ウィルスチェック機能やバックアップエージェント機能、ディザスタリカバリ・ファイル作成機能等を装備。またクラスタシステムによるフェイルオーバ機能やUPS接続もサポートしており、極めて高い可用性を実現している。しかし最大の特長はストレージ接続方法としてSAN(Storage Area Network)をサポートしている点だといえるだろう。これによって"NASとSANの融合"を実現することができるのである。

外部ディスクにSAN対応製品を利用できれば、大規模なストレージエリアを一元的に管理することが容易になる。また仮想化技術やデータのクローニングなどの機能も利用することで、ストレージエリアの有効活用や、より高度なバックアップ/リカバリを行うこともできる。このようなSANのメリットをNASと融合すれば、管理性の高さと利用の手軽さを、同時に手に入れることが可能になるのだ。

実はIIJテクノロジーでは、Webコンテンツやアプリケーション用のストレージとしてNASを活用する一方で、データベース用ストレージにSAN対応ストレージであるHP StorageWorks disk array xpが導入されていた。このxpとNAS 8000を接続すれば、NASヘッドへの追加投資だけでNAS/SAN融合を実現できる。既存のIT資産を有効に活用するという意味でも、NAS 8000は大きな魅力を持っていたのである。

さらに沖田氏は「NASヘッドとディスクの分離 は、ディスクの選択肢が拡大するというメリットも もたらします」と指摘する。ストレージと一体化さ れたNAS disk arrayはディスクの選択肢が制約され、容量を拡張するにも限界があるが、NAS 8000ならこのような問題は発生しない。また ディスク選択の自由度が高ければ、顧客の要求に合わせて高性能なディスクを採用することも、コ ストを優先して安価なディスクの選択を行うこと も可能になる。「お客様に最適なサービスを提供するには、製品による"物理的な制約"はできるだけ回避すべきです。NAS 8000はこのような意味でも、私どもにとって最適な製品だったというわけです」

IIJテクノロジーでは2002年末からNAS 8000の導入検討を開始。すでに導入済みだったdisk array xpとの接続を前提にNAS 8000の導入を決定する。そしてこれまで使っていたNASサーバからNAS 8000+xpへのリプレースを、2003年初めに実施するのである。


システムの構築

IIJテクノロジーのノウハウを製品スペックに盛り込んだNAS 8000

菊地 孝浩 氏
  株式会社アイアイジェイ
テクノロジー
アウトソーシングサービス部
テクニカルコンサルタント
菊地 孝浩 氏
IIJテクノロジーによるNAS 8000導入の最大のポイントは、"NAS/SAN融合"という手法によって増大し続けるストレージ要求への対応を可能にした点にある。しかしそれだけではなく、NAS 8000導入までの経緯も興味深い。

「NAS 8000の製品の採用を決めたのは、こちらの要望に合わせて製品の改善を行ってくれたという点もあります」というのは、IIJテクノロジーアウトソーシングサービス部でテクニカルコンサルタントを務める菊地氏だ。IIJテクノロジーにはデータセンター運用に関する豊富な経験があり、ストレージをオンデマンドで提供するためにストレージ製品がどのようなスペックを持つべきか、という問題意識も明確に持っている。このような知識をHPに提供することで、よりレベルの高い製品を完成できると考えたのだという。

「ほとんどのベンダ製品は一般企業をターゲットにしているため、データセンターやサービスプロバイダーにとっては満足できるレベルではありません」と菊地氏。満足できないベンダ製品を待っているくらいなら、自分たちで必要な製品を作った方がいい。実際にIIJテクノロジーでは、これまでにも自社内でNASサーバを開発した経験もあった。しかしその一方で、自社開発の苦労を繰り返したくないという気持ちも大きかったという。「最も望ましいのは、こちらの要望を聞いてくれるベンダと一緒に製品を改善していくことです」

もちろん改善要求があったとはいえ、もともとの製品そのものに対する評価が十分に高かったことも、NAS 8000採用の重要なポイントであることは言うまでもない。特に高い評価を受けたのは、運用管理に関するユーザーインターフェースである。多くのNAS製品ではボリューム追加などの作業を、コマンドインターフェースで行うのが一般的。これに対してNAS 8000では、Webブラウザでグラフィカルに稼働状況の監視や管理作業を行えるようになっているのだ。「このユーザーインターフェースだけでも、同等のものを自力で開発するのは大変です。これだけ優れた機能を持っている製品をベースにすれば、不足している部分を拡張するだけで十分に満足のいく製品が完成すると判断したのです」



システムの効果

NAS/SAN融合で無停止メンテナンスを実現ストレージ利用効率の向上にも期待

HP StorageWorks NAS 8000
  IIJテクノロジーのデータセンターに
クラスタ構成で設置されている2台の
HP StorageWorks NAS 8000
現在IIJテクノロジーでは11ヶ所のデータセンターによってサービスを提供しており、そのうち2ヶ所でオンデマンド・ストレージサービスを行っている。2003年3月に最初にNAS 8000が導入されたのは、そのうちのひとつである。導入後の大まかなシステム構成は図に示す通り。データベース用ストレージとして利用されていたdisk array xpにNAS 8000が接続され、Webサーバ用のネットワークセグメントと、アプリケーションサーバ用のネットワークセグメントに接続されていることがわかる。これによってxpのストレージエリアを、Webコンテンツやアプリケーション用として柔軟に活用することが可能になっている。

「NAS用のストレージをxpに集約することで、ストレージの利用効率はこれまで以上に高まるはず」と沖田氏。例えば1TBのNASを2台用意するよりも、1台のSANストレージで2TB用意した方が、はるかに柔軟に領域を割り当てられるという。またxpなら多彩なボリュームのコピー機能によって運用性が高くなる上、無停止運用も可能なので、可用性が飛躍的に高まる点も大きなメリットだという。「特に重要なのはストレージエリアの拡張を、サービスを止めずに短時間で実施できることです。メンテナンスを無停止で行えるというのは、サービスプロバイダーにとって極めて大きなポイントなのです」

図:システム構成図
図:システム構成図
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必要な時に必要なだけのストレージを利用したいというニーズは、これからますます高まっていくはずだ。IIJテクノロジーでもオンデマンド・ストレージサービスを提供するデータセンタを増やすことが計画されており、ここでもNAS 8000の利用が視野に入っているという。IIJテクノロジーは、より柔軟なデータセンターサービスへの道を切り拓くための戦略的ソリューションとしてNAS 8000の活用を積極的に検討しているのだ。

株式会社アイアイジェイテクノロジー 会社概要

所在地: 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
代表取締役社長: 鈴木 幸一
資本金: 17億円
設立: 1996年(平成8年)
事業内容: システム構築・システム運用サービスの提供。
URL: http://www.iij-tech.co.jp/

  本ページに記載されている情報は2003年4月時点のものになります。
閲覧される時点で変更されている可能性がありますので、予めご了承下さい。
 
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