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ハイエンドなソフトウェア開発現場にHP XCクラスタシステム+ HP BladeSystem c-Classを導入

株式会社ソフトウェアクレイドル

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大量の計算処理にも高度な信頼性を確保

熱流体解析のソフトウェア開発、各種サービス提供で、これまで多くの製造業や建設業をサポートしてきたソフトウェアクレイドル。業容の拡大にともない、同社の開発やサービスを支えているクラスタシステムに生じるトラブルの頻度が問題になってきた。膨大な処理量にも耐えられる優れた信頼性と、ハイエンドな処理をより高速にこなせるパフォーマンスを実現するために選択したのは、HP XCクラスタシステムだった。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
PDF(333KB)
株式会社ソフトウェアクレイドル

目的

アプローチ

ソフトウェア開発、受託解析サービスなどの業務を支える、開発基盤の強化
膨大な量のI/O時にも応答性を失わない高い処理能力、信頼性の確保
顧客である製造業、建設業からの要求に迅速に応えられる処理スピードの実現
新たな経験、ノウハウの蓄積につながる最新テクノロジーの導入
インテル® Xeon® プロセッサー搭載のブレードサーバHP ProLiant BL460cをベースにしたHP XC3000BLクラスタシステムの導入
128コアのクラスタシステムを構築
HP SFS(StorageWorks Scalable File Share) 4TB を採用
HP XCクラスタシステム用ソフトウェアパッケージを採用

システムの効果

ビジネスへの効果

膨大な量のI/Oを伴う大規模計算処理でも止まらない、優れた信頼性を確保
128コアによる処理容量の拡大
大幅な処理スピードの向上
大規模並列計算のノウハウの蓄積
HP SFSに代表される高速ファイルシステムのノウハウの蓄積
これら経験のフィードバックにより、製品やサービスの質の向上

お客様背景

ソフトウェア開発やサービスの基盤に想定外のトラブルが発生、新システム導入を決意

株式会社ソフトウェアクレイドル 技術部 部長代理 黒石浩之氏
技術部
部長代理
黒石 浩之 氏
工業製品や建築などの設計支援システムとして今や欠かせないCAE(Computer Aided Engineering)。その中でも熱流体解析のパイオニアとして、独自にソフトウェア開発ならびに販売、技術サポートなど一貫したサービスを展開しているのがソフトウェアクレイドルだ。代表的な製品である「STREAM」、「SCRYU/Tetra」は発売以来、累計販売本数がそれぞれ1000本を突破。自動車や電機製品、コンピュータなど日本の製造業をはじめ、住宅建設・建築土木など広い産業分野から圧倒的な支持を獲得している。

こうして着実な成長を重ね、近年は自社ソフトウェアによる受託解析サービスや他社ソフトウェアとの連携、さらにアジア、ヨーロッパや北米への進出も展開中。北米では子会社を設立し、自社製品のローカライズを行うなどして、海外に進出する日本の製造業を中心にさまざまな企業を支援している。 日本のベンダとして出発したソフトウェアクレイドルが、次のステップとして海外に大きく飛躍しようとしているのだ。

そのソフトウェアクレイドルの中枢ともいえる開発基盤に問題が生じていた。当時の状況を、技術部部長代理の黒石浩之氏は次のように語る。

「72コアのシステムで、自社ソフトウェア開発をはじめ、当社製品を購入するお客様のベンチマーク測定、それから当社製品による受託解析サービスを行っていました。それらの中で、I/Oが非常に重い処理が流れてしまうと管理ノードの応答がなくなるトラブルが発生していたのです。クラスタシステムの心臓部であるノードが停止してしまうのですから、すべての処理でデータがとれない、計算ができない、という最悪の状況になってしまいます。自社製品の開発が遅れるだけでなく、お客様とお約束した日程でデータをお出しすることができず、営業がその対応に追われるなど、全社的に悪影響が出ていました」

管理ノードのハングアップは黒石氏にとって想定外のトラブルであり、その対処のために時間やコストをかけるよりも新たにシステム導入を図るべきとの結論に達した。こうして導入されたのがHP XCクラスタシステムだ。

128コアのHP XCクラスタシステムとHP SFSを採用
システムベンダのノウハウにより短納期を実現


新たに導入されたのは、インテル® Xeon® プロセッサーによるHP BladeSystem c-ClassベースのHP XC3000BLクラスタシステムで、128コアに増強された。Red Hat EL4互換OSをはじめ、管理ノード、ネットワーク、障害監視、ジョブ管理、資源管理、ログインノードの負荷分散などの管理ソフトウェアをひとつに統合したXCクラスタソフトウェアにより、ノードの役割を分担し計算処理以外のオーバーヘッドの排除なども可能となるなど、安定運用を実現している。

加えてHPにより開発された最先端の並列ファイルシステムHP SFS(StorageWorks Scalable File Share)を導入。その高速I/Oと優れたスケーラビリティによりCAEをはじめHPCに多くの実績を持つこのファイルシステムにより、膨大なデータ処理にも十分に対応できるだけのパフォーマンスを確保している。 特筆すべきは、その導入期間だ。2007年12月に発注の後、翌2008年2月に納品、3月には稼動にこぎ着けている。128コアという規模を考えると、この導入期間の早さは十分すぎるほどだ。

「まさに全社的な問題でしたので、経営トップからは“いますぐ刷新できないか”というくらい、急がされていました。しかも単に早く導入するだけでなく、以前の問題を解消しなければならないわけですから、信頼性も問題です。当社が要求する処理を確実に行えるシステムを、いかに短期間で導入できるか、それが問題だったと思います」(黒石氏)

この難しいソリューションを担当したのが住商情報システムだ。同社で今回の案件を担当した製造ソリューション事業部 関西製造ソリューション部部長の網野広孝氏は次のように語る。

「当社は、HP XCクラスタシステムの導入実績では国内でトップクラスの実績があります。HP XCクラスタに限らず、こうしたハイエンドなシステムは導入の際、用途、規模、処理量において細かいチューニングが必要となります。そういうノウハウも当社には豊富にあるので、スピーディに確実に導入まで持って行くことができました」

導入に当たっては、これまでトラブルを引き起こしていた大量のI/Oを頻繁に行う処理テストなど、黒石氏のチームから出された各種テストを問題なくパス。その能力と安定性の高さが実証された。こうして、HP XCクラスタシステムによる新システムが稼働を開始した。

ソリューション

管理ノードのチューニングなど、細かな設定によりハイレベルな信頼性を確保

株式会社ソフトウェアクレイドル 技術部 技術一課 西田広史氏
技術部
技術一課
西田 広史 氏
「今回の導入のメリットは、3つありました。ひとつは、誰がどのように使ってもダウンしない信頼性が確保できたこと」と、黒石氏は今回のシステム導入について説明してくれた。

前回のシステム導入では、信頼性よりもパフォーマンスを重視した構成となっていた。コンピュータのプロフェッショナルとして、何よりもそのパフォーマンスを求めたのだ。「もしトラブルがあっても自分たちにはスキルがあるので対処できるだろう、とそのシステム導入時は考えていました」(黒石氏)

しかし、事業の発展、業容の拡大によりスタッフが増加し、処理の内容や量が増大するとともに、システムを取り巻く状況が変わってきた。「“システムが動かなくなったから、何とかしてくれ”という依頼が社内のエンジニアからたびたび届くようになりました。それまでトラブルがあってもエンジニア自身で対処を行うなどしていたのですが、仕事量が増えたことで、そういったトラブル対応が私たちの部署に依頼されるようになってきたのです。システムのパフォーマンスは重要ですが、それと同じくらい、新しいシステムには信頼性の確保も必要だと痛感しました。一般企業がシステム構築する際、ユーザにはほとんど知識やスキルがないことを前提としていると思いますが、それと同様の考え方を採用したわけです」(黒石氏)

つまり新システムには、ソフトウェア開発のプロフェッショナルが、メンテナンスやトラブル対応に煩わされることなく、開発作業に専念できるだけのハイレベルな信頼性が求められたともいえる。

「ですからシステムの信頼性、特に管理ノードの信頼性と、さらにそれをいかに最大まで引き出すチューニングができるかを重視しました。その点、私たちも業界の人間なので、HP XCクラスタシステムの信頼性の高さはわかっています。だから、システム選定の際も真っ先に候補に挙げました」(黒石氏)

またシステム導入に関わり、現在メンテナンスを担当している技術部技術一課の西田広史氏はその信頼性について次のように語る。

「導入以来、半年近く経ちますが、その間、システムダウンは一度もありません。期待通りに稼動してくれています。これもサービスのフェールオーバーなど、安定稼働のための充実した機能のほか、住商情報システムによる適切なチューニングのおかげと思っています。もちろん、従来システムよりも処理容量もスピードも格段の向上をとげています」

さらに、この信頼性の確保に大きく寄与しているのがHPが提供しているXCクラスタシステムのソフトウェアとそのサポート体制だ。

「今回のようなLinuxクラスタシステムですと、ジョブ管理などのツールは各社の製品を集めたもので、サポートなども分散してしまい、我々ユーザとしては勝手が悪いものです。ですがHPの場合、ツールもそのサポートも一本化されているので、非常に安心感がありました。システム選定の際の、大きな評価ポイントのひとつにもなっています」(黒石氏)

システム構成図

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効果と今後の展望

新システムから得られるハイエンドな経験の数々がソフトウェアベンダとしてのポテンシャルを向上

ふたつ目のメリットとして黒石氏が上げたのが、「先進性」だ。 「日常的にハイエンドのコンピュータに携わっているプロとして、やはり最新のテクノロジーには興味がありますし、実際にさわってみたいと常々思っています。今回のシステムでも、そうした最新テクノロジーを組み込みたいと思っていました。特に興味深かったのがHP SFSです」(黒石氏)

HP SFSは、Linuxクラスタシステム用の高性能ファイルシステムで、強力な高帯域幅やスケーラブルな点が大きな特長だ。高速な処理と高いスループットが実現できるため、ソフトウェアクレイドルのソフトウェアのように高速I/Oの実行が必要なシステムにとってまさに最適のファイルシステムといえる。

「最新のテクノロジーというのは、言い換えればこなれていない、信頼性に不安のある技術ということもできます。今回の最大のテーマは高信頼ですから、このことと矛盾します。ですが、近年、お客様の開発環境は年々レベルアップし、並行処理により何百ギガのI/Oを行う、という例も珍しくはありません。そうしたハイエンドの状況を直に体験できるシステムを持っておくというのは、我々のようなソフトウェアベンダには大切なことだと思うのです。それで、今回の導入を決めました」 (黒石氏)

黒石氏の期待通り、優れたポテンシャルをいかんなく発揮すると同時に、トラブルやシステムダウンのない優れた信頼性も発揮。ソフトウェアクレイドルの開発やサービスを支えている。

そして黒石氏は「経験」をメリットの3つ目として挙げている。

今、ソフトウェアクレイドルには、HP XCクラスタシステム・128コアによる各種計算処理の実績が蓄積されている。同様に、最先端のHP SFSによる高速I/Oの実績も着々と蓄積されている。こうした実績は経験として、顧客対応の際の大きな財産となっている。しかも、HPCの代表的なシステムのひとつであるHP XCクラスタシステムによって得られた経験であることが大きいと黒石氏は言う。

「このHP XCクラスタシステムの上で、日々、我々のシステムや受託解析などの業務がスムーズに流れています。こうした経験、実績は何物にも代え難い。お客様が新規導入で悩まれているときも、今だったら“HP XCクラスタシステムで私どものシステムが動いています”とアドバイスできます。開発元の経験によるものですから、間違いありません。セールスの際の説得力にも違いが出ます。こうしたリソースが今回、社内に持てたということは、とても大きい。生産性やコストなど、数字で具体的に挙げられませんが、これは大きなメリットだと思います」(黒石氏)

今回のシステム構築から得られたさまざまな経験が、ソフトウェアクレイドルの提案やコンサルティングの質の向上に、大きく寄与しているというのだ。しかも、業界で標準的なHP XCクラスタシステムから得られた実績と経験だからこそ、より確かな説得力を持っていると黒石氏は言う。今、ソフトウェアクレイドルの社内には、HP XCクラスタシステムによる信頼性という経験、128コアというパフォーマンスの経験、SFSという先進テクノロジーの経験などがさまざまに蓄積されている。これらは、ベンダとしてのソフトウェアクレイドルのポテンシャルをさらにレベルアップするに違いない。

「自動車業界では、最高の技術やノウハウを自社製品に反映させるためにF1レースに参戦するという例がありますが、我々のコンピュータ業界も同様です。今回、HP XCクラスタシステム、128コア、HP SFSといった最新・ハイエンドでの経験を得たことで、我々のソフトウェアやサービスがさらに良くなっていくという実感があります」と、黒石氏は今回のシステム導入を総括する。

今後はさらなるノードの追加の他、新開発CPUの導入など、増設、増強も検討していきたいと黒石氏は抱負を語る。

「今回のシステム導入でさらに一段上の成果を挙げ、それによりワンランク上の規模やテクノロジーを導入する。そうした良いサイクルの基盤ができたと思います」と、黒石氏は確かな手応えを感じている。


会社概要

株式会社ソフトウェアクレイドル
所在地: 大阪市北区梅田3丁目4番5号 毎日インテシオ
代表取締役社長: 駒田 一郎
資本金: 2,000万円
売上高: 14.9億円(2008年3月期)
従業員数: 71名(2008年7月)
設立: 1984年3月22日
事業内容: ・流体解析ソフトウェアの開発
・流体解析パッケージの販売
・カスタマイズの為のソフト開発
・メッシュジェネレーションサービス
・コンサルティングサービス
・計算サービス
・テクニカルサポート
・教育
・オペレーショントレーニング
URL: http://www.cradle.co.jp/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 通信・メディア
  HP BladeSystem c7000 エンクロージャHP ProLiant BL460c
  HP StorageWorks Scalable File Share 20HP XC クラスタシステム
  HP XC システム・ソフトウェアLinux

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