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技術情報共有ポータルサイト「Collabo」の構築

日本ヒューレット・パッカード株式会社

導入事例

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Microsoft® Office SharePoint® Server 2007とHP BladeSystem c-Classをベースに技術情報共有ポータルサイト「Collabo」を構築し、エンジニアの情報共有を促進

日本ヒューレット・パッカードは、お客様へさらなる高付加価値、高品質のITサービスを提供することを目的として、社内エンジニアの技術情報共有ポータルサイト「Collabo」を構築した。WikiやブログなどのWeb2.0の代表的技術を活用。技術情報の公開・蓄積、ドキュメントの共有などを実現するとともに、組織を越えたエンジニア同士の情報交換ができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を提供することで、オンラインでのコラボレーションを加速させている。その運用を支えているのが、「Office SharePoint Server 2007」や「HP BladeSystem c-Class」などのプラットフォームだ。
背景
ソリューション
効果と今後の展望
PDF(477KB)

t-collabo

目的

アプローチ

組織を横断したさまざまな技術情報の共有化の推進
システム提案・構築時に必要とされる技術情報への迅速なアクセスの実現
技術コミュニティによるエンジニアの自発的な情報交換の推進
組織の壁を越えるエンジニア目線に立った情報共有を目指す
WikiやブログなどのWeb2.0の代表的技術を活用するとともに、SNSのサービス形態を導入
上記の機能を備えた情報共有のためのアプリケーション基盤として「Office SharePoint Server 2007」を採用

システムの効果

ビジネスへの効果

インフラに日本ヒューレット・パッカードのブレード型サーバ「HP BladeSystem c-Class」を採用し、高可用性と容易な拡張性を確保
「Onboard Administrator」や「Integrated Lights-Out2」などのツールを活用し、運用管理の負荷を軽減
蓄積された技術情報をもとに、日本ヒューレット・パッカードのお客様に対して、さらなる高付加価値・高品質のITサービス・ITソリューションを提供
日本ヒューレット・パッカード自身がユーザーとして学んだ情報共有環境の構築・運用に関するノウハウを「SPRB(Solutions for the People-Ready Business)」を通じて提供

背景

組織に分断された情報共有環境の問題にエンジニア目線に立った取り組みを開始

テクノロジーソリューション 営業統括 テクニカルセールスサポート 統括本部 戦略ビジネス部 ソリューションアーキテクト 八木 祐美子
テクノロジーソリューション営業統括
テクニカルセールスサポート 統括本部
戦略ビジネス部
ソリューションアーキテクト
八木 祐美子
日本ヒューレット・パッカードは、2005年より、次世代の担い手となる若手リーダー育成プログラムを実施してきた。そして、そこでのさまざまな議論の中から、ある1つのテーマが浮上してきた。それは、エンジニアの情報共有環境の改善という課題である。当時、日本ヒューレット・パッカードの社内には、いくつものポータルサイトが開設されていたが、にもかかわらず「必要とする情報に、なかなかたどりつけない」という声が、何人もの若手エンジニアから聞こえてきたのである。
原因を分析してみたところ、既存の情報共有環境における次のような問題が明らかになってきた。
  • 社内に有益情報があるのに、知らない人が多い(技術情報が分散している。有益な情報のありかを“紹介する場所”がない)
  • 組織の役割を理解しないと、情報にたどり着けない
  • ポータルサイトが乱立し、横串の検索が難しい
  • 情報の鮮度が落ちて有用でない場合も多い(管理者だけが権 限を持ち、誰もが情報を容易にアップデートすることができない)
  • 情報を提供する側の負荷が高い(気軽に情報を交換できる場がない)
若手リーダー育成プログラムのメンバーとして活動してきた、技術情報共有タスクフォースプロジェクトマネージャ(現日本ヒューレット・パッカードテクノロジーソリューション営業統括テクニカルセールスサポート統括本部戦略ビジネス部ソリューションアーキテクト)の八木祐美子は、こう語る。

「システム構築部門やサポート部門といった組織単位で技術情報が蓄積され、しかも、その活用方法が属人化してしまっていたのです。日本ヒューレット・パッカードの社内には、約3000人のエンジニアがいますが、各部門に分散していた一人ひとりの技術情報を上手く集約することができれば、これまで知らなかったことに気づいたり、お互いが持っている経験をフィードバックしあったりなど、もっと有益な情報共有が可能になるはずです。そのためにも、エンジニア目線にそって組織横断的な情報共有を進めていく、新たな仕組みを作るべきと考えました」

取締役 副社長執行役員 石積 尚幸
取締役
副社長執行役員
石積 尚幸
八木のこの訴えは、若手リーダー育成プログラムの旗振り役である日本ヒューレット・パッカード取締役 副社長執行役員の石積尚幸はじめ、日本ヒューレット・パッカードの経営陣を動かすことになった。そして2006年5月、その提案の実現を目指すプロジェクトとして活動することを承認。技術情報共有ポータルサイト「Collabo」の構築ならびに、それによるエンジニアの情報共有の促進を目的とした「技術情報共有タスクフォース」が、同年8月にスタートしたのである。

「HPのエンジニアが持っている高い技術力が、これまでは各組織内に閉じており、組織を超えて活用され難い環境にありました。Collaboを構築することで、組織を横断した情報共有の“場”を提供し、システムの提案・構築・保守・運用といった一連のライフサイクルを通じて情報を共有し合い、それによってお客様により高品質のサービスをご提供できるようにすることを目指しました」(石積)。

情報投稿の敷居を下げるための仕組みとして、WikiやブログなどWeb2.0の代表的技術やSNS に注目

全社的技術情報ポータル「Collabo」TOP画面
全社的技術情報ポータル
「Collabo」TOP画面
技術情報共有タスクフォースは、社内のさまざまな部門から組織の役割にとらわれずにメンバーを募り、プロジェクトを開始した。そこでの議論を通じ、あるべき情報共有のカタチを模索する中で、Collaboの柱とすべく行き着いたのが、Web2.0の主要技術とSNSの導入であった。

技術情報共有タスクフォースに専任テクニカルエンジニアとして参加した(現日本ヒューレット・パッカードコンサルティング・インテグレーション統括本部 技術本部 ITインフラ第一技術本部第四部)の稲葉洋幸は、その経緯を次のように説明する。

「通常のポータルサイトでは、1人ないしは2人の管理責任者が情報の更新を全面的に担っていますが、必ずしもその仕事を専任としているわけではなく、本来の担当業務が忙しくなってくると、つい後回しになってしまっているのが実情です。そうではなく、気づいたときに、気づいた人が情報を更新できるような仕組みがほしい、また、情報を投稿する際の敷居そのものも、もっと低くしたいと考えました。その結果として着目したのが、掲示板やコミュニティはもとより、Wikiやブログをはじめとするユーザー参加型の仕組みだったのです」

Wikiを使えば、ネットワーク上のどこからでも、誰でも簡単に情報を更新することができる。さらに、ブログを使えばほんの思い付きのレベルのアイデアや意見でも気軽に投稿することができ、読み手もコメントを返しやすいというメリットがある。この性質によって議論が議論を呼んで活発化し、知らず知らずのうちに有益な技術情報が蓄積されていくのである。属人化してしまっている潜在的な知識を“見える化”し、相互に連結させることで、あらゆるエンジニアにとって役立つものに変えていこうというわけだ。

「ナレッジマネジメントの手法で言うところの“表出化”、すなわち暗黙知を流通させることで形式知へと変化させる仕組みの実現です」と稲葉は言う。

そしてもう1つ、技術情報共有タスクフォースが、組織や部門の壁を越えてエンジニア間の情報共有を活発化させていくために、また前述の“表出化”した技術情報を“連結化”するための役割として位置づけたのが、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)である。

「人と人とのつながりを促進・サポートするコミュニティ型のWebサイトであるSNSの要素を取り入れることで、エンジニア同士の技術情報の交換、コミュニケーションを円滑にするのはもちろん、これまでは出会う可能性のなかったような、新たな人間関係を構築する場を提供したいと考えました」(八木)


ソリューション

技術情報ポータル「Collabo」のインフラを支えるOffice SharePoint Server 2007とHP BladeSystem c-Class

コンサルティング・インテグレーション統括本部	技術本部 ITインフラ第一技術本部	第四部 稲葉 洋幸
コンサルティング・インテグレーション統括本部
技術本部
ITインフラ第一技術本部
第四部
稲葉 洋幸
WikiやブログなどのWeb2.0の代表的技術やSNSを包含した形で容易に情報共有サイトを構築できるアプリケーションはないだろうか。そんな観点から最適なソリューションを探していた技術情報共有タスクフォースの目にとまったのが、当時リリース前のbeta版が提供されていた「Office SharePoint Server 2007」である。

「高度な検索機能や高可用性も含めて、我々の実現したい機能をすべて網羅していた事ももちろんですが、社内で標準的に使われているクライアント環境のOS(Windows® XP)やオフィスツール(Microsoft Office Word、Microsoft Office Excel®、Microsoft Office PowerPoint®)などのソフトウェアとの親和性、またMicrosoft Active Directory®やMicrosoft Exchange Serverなどのサーバ群との連携を考えたとき、『Office SharePoint Server 2007』でシステムを構築するのが最適ではないかと考え、発売前から事前に製品の評価をし、発売と同時にサービスインができるように準備しました。また、社内のエンジニアの間では、旧バージョンの『Microsoft Windows SharePoint Services』がすでに広く浸透して使われており、操作面で慣れているなどの下地が整っていたことも、選択の大きな理由となっています」と稲葉は言う。

一方、このアプリケーション基盤の運用を支えるハードウェア・プラットフォームとして採用されたのが、日本ヒューレット・パッカードのブレード型サーバ「HP BladeSystem c-Class」やSAN共有ストレージ「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array」といった製品群である。

「『Office SharePoint Server 2007』の高可用性を実現するためにはデータベースサーバやWebサーバの冗長化などを考慮し、最低でも5台のサーバを用意することが理想的でした。また、プロジェクトの期間完了後の運用においても、可能な限り人の手をかけなくても良い、管理を容易にしたシステムにしておく必要がありました。そのためにも、サーバのみならず、ネットワークスイッチやSANスイッチなども含め、すべてのコンポーネントを1筐体(エンクロージャ)内に集約し、ケーブル類の配線も最小限に抑えられる『HP BladeSystem c-Class』は魅力的でした。もちろん、『Onboard Administrator』や『Integrated Lights-Out2』といった管理・運用ツールを活用できることも重要な要件です」(稲葉)

「また、今後の利用拡大や情報量の増大にも素早く対応できるよう、柔軟な拡張性を確保しておくことも重要でした」(八木)こうした理由から、Collaboのインフラとしては、「HP BladeSystem c-Class」にSAN共有ストレージを組み合わせたシステム構成が最適であるという判断に至ったわけである。

システム構成図
システム構成図 このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます

「技術コミュニティ」と「個人サイト」の両面からエンジニアの自発的な情報発信を誘発

Web2.0の代表的技術やSNSのコンセプトを積極的に取り込んできたCollabo は、「Office SharePoint Server 2007」の正式版がリリースされた直後の2006年12月にオープンした。ここであらためて、Collaboが「大事にしたいこと」を整理してみよう。そのポイントは、以下のようになる。

Collabo が「大事にしたいこと」
こうした理念に沿って構築されたCollaboは、具体的にどんな機能を備えているのだろうか。
その中核となっているのが、「技術コミュニティ」と呼ばれるWebサイトだ。これは、SNSの運用形態をイメージし、ボランティアによる活動を基本とするもので、まさにエンジニア同士の自発的な情報交換を誘発していく“場”となる。
そこには、Wikiやブログなどのweb2.0の代表的技術が活用されており、誰かが一方的に発信者や受信者になるのではなく、エンジニアが互いに技術情報の精度を高めていくことが可能となっている。

また、情報提供者がドキュメントをアップロードする際に、カテゴリを設定できる仕組みを持つ。つまり、1つのドキュメントは特定の技術コミュニティにしか紐づかないのではなく、このカテゴリによって複数の技術コミュニティから参照が可能な“タグ付け”をすることが可能となるわけだ。Collaboは、こうした技術コミュニティをスタート時に15サイト立ち上げ、徐々にその数を拡大させているという。

もっとも、この技術コミュニティだけで、エンジニアのあらゆる情報共有のニーズに応えられるわけではない。
実際問題として、掲示板などへの書き込みを躊躇するエンジニアも少なからず存在している。こうした事情にも配慮し、Collaboには技術コミュニティとは別に、エンジニアが「個人用サイト」を立ち上げ、気軽に情報発信を行える仕組みも用意されている。
個人用サイトを利用して情報発信を行うエンジニアは、以下のようなメリットを得られるという。
  • プロフィールを入力することで、周りの多くの人たちに自分を知ってもらえる
  • 仕事仲間とのネットワークを張ることができる
  • 自分のページにWiki やブログなどを使って情報公開やディスカッションができ、アンケートなどをとることもできる

さらに、既存のシステムとも協調していくという方針からCollaboには、既存のメーリングリストによって配信されるメールを蓄積し、検索結果に含められるようにしている。

効果と今後の展望

エンジニアが朝出勤したら、まずチェックせずにはいられないサイトを目指す

現在、月間1500人の社内エンジニアが利用しているCollaboだが、情報共有基盤としての最大の命題は、言うまでもなく「より多くのエンジニアに使われること」にあり、日本ヒューレット・パッカードはできるだけ早期に「1日あたり2000ユニークユーザーのアクセス」の達成を目指すという。
そういう意味からも、Collaboでは情報の投稿レベルについて、細かい規定は設けられていない。
今後は、こうして蓄積された大量の情報あるいは緊密なコミュニケーションを通じて、一人ひとりのエンジニアに対してCollaboを利用することのメリットをいかに実感させることができるかが、課題といえよう。

「ここにくれば、自分が担当している案件で必要に迫られている技術に関する情報を必ず見つけることができ、実務面で得をする。そうした成功体験が、さまざまな技術コミュニティや個人サイトの相乗効果をもたらし、Collabo全体を盛り上げていくと確信しています。エンジニアが朝出勤したら、まずここをチェックせずにはいられないサイトを目指します」と、八木はCollaboの将来イメージを語る。

実際、エンジニアの活動現場において、Collaboを利用することによる次のような成果が表れてきている。

事例1: 構築系のエンジニアがチューニングしているパラメー タについて、コミュニティで議論がなされていたが、 構築の観点だけではなく、保守の観点からの製品内 部の動きについても活発な議論が行われ、結果的にパ フォーマンスの効果がさらに裏づけされた。
事例2: 顧客へのある業務システムの導入提案プロジェクトにあたり、そのシステムのSLAなどを検討していたが、その業務システムをエンドユーザとして自部署に導入したことのあるサポート系エンジニアがその経験をCollaboを通じてフィードバックし、より付加価値の高い提案が実現した。

発展を続けるCollaboは、組織を横断してさまざまな技術情報の共有を推進するとともに、日本ヒューレット・パッカードのお客様に対して、さらなる高付加価値、高品質のITサービスやITソリューションを提供する基盤となるのである。

日本ヒューレット・パッカード とマイクロソフトが提供する「SPRB」サービス
 
コンサルティング・インテグレーション統括本部 技術本部 ソリューション戦略本部 SPRB グループ グループ長	三輪 祥宏
コンサルティング・インテグレーション統括本部
技術本部
ソリューション戦略本部
SPRB グループ グループ長
三輪 祥宏
「最前線にいる現場の社員力を向上させたい」、「より生産性の高いシステムのコネクションを実現したい」、「使い慣れたツールを最大限に活用することで、RoIT(return on IT investment)の向上とコスト削減を実現したい」、「現業への貢献度とビジネスニーズへの対応度の向上ために、情報システム部門の変革を推進したい」など、IT に関する企業の要求は、ますます高度化し、多様化しています。
こうしたゴールに向け、日本ヒューレット・パッカード とマイクロソフトが世界的な協業戦略に基づいて、 両社共同で開発、 提供しているのが「SPRB(Solutions for the People Ready Business)」と呼ばれるソ リューション群です。
日本ヒューレット・パッカードコンサルティング・インテグレーション統括本部 技術本部 ソリューション戦略本部 SPRB グループのグループ長を務める三輪祥宏は、SPRBのカバー範囲を次のように説明します。

「核となるインフラ技術はもちろんのこと、メッセージング&コミュニケーション環境、コラボレーション&コンテンツ管理、ビジネスインテリジェンス、ビジネスプロセス統合といった広い領域に及んでいます」日本ヒューレット・パッカードとマイクロソフトの両社は、これらのソリューションを構成する各製品について、その開発段階から共同で事前検証を行い、高い信頼性を実証。「ハードウェアからOS、ミドルウェアまでの各レイヤを一貫した高品質のインテグレーションサービスを提供します」(三輪)

現在、「Office SharePoint Server 2007」をプラットフォーム技術に採用し、月間1500人の社内エンジニアが利用しているコラボレーション技術情報ポータル 「Collabo」の構築と運用を通じて、日本ヒューレット・パッカード自身がユーザー企業として学んできたナレッジマネジメントの手法や実践上の技術情報についても、このSPRBのサービスの一環として提供しています。

安心して導入していただける“実績”に裏付けられたインフラ技術とソリューションをベースに、日本ヒューレット・パッカードは最適な情報共有環境をお客様と共に実現していきます。

事例キーワード

業種: 製造
  IT サービスITソリューション、Collabo、情報共有、文書管理、ファイルサーバ、ポータル
  Office SharePoint Server 2007、HP BladeSystem c-ClassHP StorageWorks Enterprise Virtual Array

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