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HP Superdome サーバ・コンソリデーション導入事例

アベンティス ファーマ株式会社

導入事例

アベンティス ファーマ株式会社
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MR向けデータウェアハウスをHP Superdomeで高速化
サーバ統合によって運用コストの削減も狙う

数多くの処方薬の提供を通じ、医薬品業界のリーディング・カンパニのひとつとして世界的に活躍しているアベンティス ファーマ。ここでは1998年から使われているMR(医薬情報担当者)向けのデータウェアハウスを、HP SuperdomeとHP StorageWorksに移行した。その最大の目的は大規模化するシステムの処理能力を確保すること。またサーバ・コンソリデーション(統合)によって運用コストを削減できることも重視されている。サーバ移行に関する一連の作業はHP servicesが中心になって実施。わずか3ヶ月間で移行を完了した。アベンティス ファーマではSAP R/3 やSiebelも利用されているが、今後はこれらもHP Superdomeへと移行する計画だという。
ビジネスの背景
システムの課題
システムの構築
システムの効果
会社概要
PDF(226KB)
アベンティス ファーマ株式会社

事例キーワード

製品: HP superdome、HP StorageWorks ディスク・アレイ xp512
業種: 製造業 医薬品
ソリューション: サーバ・コンソリデーション

ビジネスの背景

大規模化するMR向けデータウェアハウス処理能力確保のためHP Superdomeに移行

松崎清 氏
  インフォメーション
ソリューション部
コマーシャル
オペレーショングループ
S&Mアプリケーションチーム
チームマネジャー 松崎清 氏
事実に基づいた的確な判断を行うためのツールとして、データウェアハウスを導入する企業が増えている。しかしデータウェアハウスを適切に運営し続けることは決して簡単ではない。一般的な業務系システムとは異なり、データウェアハウスは"成長し続けるシステム"という特徴を持つからだ。ユーザーが分析手法に慣れてくれば、次々と新しいデータを要求するようになる。また市場環境や経営方針に変化があれば、それに合わせてデータ分析の手法も変えていかなければならない。このため求められるシステム規模も、短期間で急速に拡大する傾向があるのだ。

アベンティス ファーマもこのような課題を抱えていた企業のひとつである。同社は1998年12月にOracleをベースにした「SUMMIT」と呼ばれるデータウェアハウスの本番稼働を開始。MR(医薬情報担当者)を対象に、販売実績情報やMRの活動情報(日報)、基幹系システムの情報、顧客となるドクターの情報など、多岐にわたる情報を提供してきた。多面的な情報をひとつのシステムに集約することで複合的な分析を可能にし、これによって効果的かつ効率的な活動を支援してきたのである。

「SUMMITの最大の特長は"スクラップ&ビルド方式を採用していること」と説明するのは、アベンティス ファーマ インフォメーションソリューション部でチームマネジャーを務める松崎氏。営業系のシステムは基幹系システムとは異なり、ユーザーからの要求はどんどん新しくなる可能性がある。この要求の変化に対応するために、新しいデータマートを簡単に作れるようにしてあるのだという。このようなアプローチはデータウェアハウスに対するユーザー満足度を高める上で大きな効果があるといえるだろう。しかしその反面、問題も抱えることになる。データマートがどんどん増え続けることで、前述のようにシステム規模が急拡大する傾向があるのだ。

アベンティス ファーマ インフォメーションソリューション部でマネジャーを務める宮川氏によれば「蓄積されているデータは販売実績だけで1500万件(2年分)に上る」という。「データマートに正確なデータを反映させるには、マスターデータに修正が入るたびにこの膨大なデータを"洗い替え"しなければなりません。年度切り替えの時にはこの処理が1日では終わらなくなっていたのです」

SUMMITが急成長を続ければ、いずれはサーバ能力に限界が来る。このように判断したアベンティス ファーマでは、2002年9月に迎えるサーバのリース切れのタイミングで、より強力なサーバに移行することを決定する。そしてそのサーバとしてHP Superdomeを採用するのである。

システムの課題

ソフトウェアはそのままハードを変更サーバの統合で運用コスト削減も可能

宮川 洋一郎氏
  インフォメーション
ソリューション部コマーシャル
オペレーショングループ
S&Mアプリケーションチーム
マネジャー 宮川 洋一郎氏
中村徳幸 氏
  インフォメーション
ソリューション部
サービスデリバリーグループ
アプリケーションサポートチーム
マネジャー 中村徳幸 氏
「HP Superdomeへの移行には、サーバ能力の拡充によってより強いシステムを作るという目的がありましたが、この機会にサーバ・コンソリデーションを行うことも重要な目的でした」というのは、アベンティス ファーマ インフォメーションソリューション部でマネジャーを務める中村氏。SUMMIT ではサービスサイト用に4台、バックアップサイト用にも1台のUNIXサーバが利用されていたが、これらの数を減らすことでシステムそのものを"すっきりさせたい"という要求もあっ たというのである。「サーバ・コンソリデーションへの取り組みはアベンティス ファーマにとってグローバルな課題になっています。今回のサーバ・リプレースでも、コンソリデーションによるメリット・デメリットを検討しておくことは必須条件になったのです」

検討の結果出てきた答えは、コンソリデーションには具体的な効果があるというものだったという。アベンティス ファーマではSUMMITの運用を専門業者にアウトソースしているが、サーバ数を減らすことでサーバラックのスペース費用とハードウェアのメンテナンス費用が安くなるからである。

サーバ・コンソリデーションのためのプロジェクトがスタートしたのは2001年12月。まずは複数ベンダによる競合提案によって、新システムの構成が検討されていった。その結果として採用が決まったのがHP Superdomeである。それではなぜHP Superdomeが選ばれたのか。理由は大きくふたつあるという。

ひとつは既存サーバ4台分の能力をカバーして余りある処理能力を持っていること。今回のサーバ統合ではサービスサイト用に12CPU構成のHP Superdomeが利用されているが、これで従来のシステム構成をはるかに上回る能力を実現できる計算だという。HP Superdomeは最大64CPUまで搭載できるので、拡張性も十分に確保されている。

もうひとつの理由は、既存アプリケーションに手を加えずにサーバ・リプレースを実現できることだ。日本のアベンティスファーマではHP-uxサーバが多数利用されており、SUMMITもHP-uxサーバ上で稼働していたのである。「UNIXはオープンとは言っても、ハードウェアが変わってしまえば監視ソフトや運用ソフトを変えなければならないことが多く、今までカスタマイズしたものの変更や、新しい環境の検証も必要になります」と中村氏。「そのためにはかなりのワークロード が必要になりますが、HP-UXからHP-UXへのリプレースならこれを最小化できます。またHP-UXがOracleの最新バージョンをサポートしていることも、重要な評価ポイントのひとつです」

これらに加えてもうひとつ見逃せないのが、HPの積極的な姿勢であろう。実はサーバ・コンソリデーションに必要な能力を見極めるために、アベンティス ファーマでは2002年1〜2月にかけて、実機によるレスポンス計測を各ベンダに依頼している。「HPはこの依頼に対しても非常に協力的に対応してくれた」(中村氏)のだという。

システムの構築

バッチ処理の時間が大幅に短縮ディスクの高速化も大きく貢献

2002年4月からはHP Servicesが参加し、サーバ・コンソリデーションのための作業が本格的にスタートする。システム環境調査、アプリケーション移行作業内容の明確化、HP社内でのアプリケーション実機テスト/動作検証、アプリケーション修正作業、システム構成の決定、実環境でのテストといった一連の作業が、HP Servicesのメンバで構成されたチームによって進められていった。移行の準備に費やされた期間は、実環境のテストも含めて約2ヶ月間。「HP Servicesの協力的な取り組みと的確なプロジェクト管理によって、実にスムーズに作業が進んでいった」(松崎氏)という。本番環境の移行は2002年8月に実施。翌月8日には移行が完了し、新システムでの本番稼働が開始されている。

新しいSUMMITのシステム構成は図に示す通り。前述のようにサービスサイト用に12CPUのHP Superdomeが利用されており、バックアップサイト用にもHP Superdomeが導入されている。これによって5台のサーバを2台に集約、パフォーマンスも飛躍的に高まった。以前は10時間かかっていた日次バッチが2〜3時間、CPUの空き時間を使って7日間かけて行われていた月次バッチも2日間で完了するようになったという。

このパフォーマンス効果をもたらしたのはHP Superdomeだけではない。実はHP Superdomeの能力を最大限に引き出すため、ディスク装置も新しくなっている。以前は他社のハイエンド・ディスク装置が利用されていたが、今回はこれをHP StorageWorks disk array xp512へと移行しているのだ。中村氏によれば「xp512は画期的なスピードを実現しており、これがパフォーマンスにもたらす影響も非常に大きい」という。

バックアップ用のメディアもDLTからUltriumに変更。これによってバックアップ/リストア時間も大幅に削減されている。バックアップサイトからのディザスタリカバリに必要な時間も1/10以下にまで短縮しているという。

アプリケーションのベースとなるデータベースは、以前はOracle8iが使われていたが、これもOracle9iへとアップグレードされている。これによって若干のアプリケーション修正が必要になったが、この作業は前述のようにHP Servicesが中心になって行われた。

図:「SUMMIT」システム・サーバ・コンソリデーション概要図
図:「SUMMIT」システム・
サーバ・コンソリデーション概要図
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システム運用のためのツールとしては、以前からHP OpenView operationsとstorage date pro-tector (旧Omniback II)が利用されていたが、これらは引き続き利用されている。ただし管理用サーバ(ハードウェア)をアップグレードし、1台の管理サーバの能力を高めることで、管理サーバ上で動くマネージャ(ソフトウェア)の数は削減されている。つまりここでもサーバ・コンソリデーションが行われているというわけだ。なおアベンティス ファーマではクリティカル・システム・サポート(CSS)も契約している。製品とサービスの両面からミッションクリティカルなシステムを実現しているのである。



システムの効果

今後は他のシステムをHP Superdomeに統合する計画も

HP superdome
  HP Superdome
アベンティス ファーマではSUMMITの他にも、基幹系システムであるSAP R/3やビジネスウェアハウス(BW)、ワークプレイス(WP)、SiebelによるSFAシステム等が、HPのマシン上で稼働している。近い将来にはこれらも今回導入されたHP Superdomeに移行する予定だ。SAP R/3の移行準備はすでに始まっており、2003年夏には移行が完了する予定。SAP R/3 BWやWP、Siebelに関しては、2004年に移行を行う計画になっている。HP Superdomeのスケーラビリティを利用することで、さらなるコンソリデーション効果が期待されているのである。

SAP R/3は可用性を高めるためにMC/ServiceGuardによるクラスタ構成が採用されているが、これもHP Superdomeのパーティション機能を利用することで問題なく実現できる。またSAP R/3 をはじめとする各種アプリケーションはHP OpenView operationsによって監視が行われているが、これもそのまま移行される予定だという。

このようにHP Superdomeは、単にひとつのシステムの課題を解決するだけではなく、複数システムの基盤として重要な役割を果たしつつある。企業システム全体をより強く、よりシンプルにできるものとして、大きな期待が寄せられている のだ。

アベンティス ファーマ株式会社 会社概要

所在地: 東京都港区赤坂2-17-51
代表取締役社長: ジェームズ・ミッチャム
資本金: 125億円
事業開始: 2000年1月1日
事業内容: 医療用医薬品の輸出入・研究開発・製造・販売、
医療機関への医薬情報提供・収集、他
URL: http://www.aventispharma.jp/

  本ページに記載されている情報は2003年2月時点のものになります。
閲覧される時点で変更されている可能性がありますので、予めご了承下さい。
 
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