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HP Integrity Superdomeを核に
新営業システム基盤を構築

アステラス製薬株式会社

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アステラス製薬株式会社
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医療用医薬品国内シェアNo.1を見据えて
IT基盤の強化とTCO適正化を実現

山之内製薬と藤沢薬品が合併し、2005年4月に新たなスタートを切ったアステラス製薬株式会社。1年後の2006年4月には、医薬品の卸販売データを収集・集計し、社内の約2400名のMR(医薬情報担当者)に提供する、新しいシステムインフラがカットオーバーした。これにより、最後のメインフレームを撤廃。続いて、2006年10月には、台数の膨らんでいたWindowsサーバの統合・集約を実現した。
お客様のチャレンジ
HPのソリューション
ビジネスベネフィット
会社概要
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アステラス製薬株式会社

目的

アプローチ

メインフレーム上で行ってきた卸販売データの収集や基本集計などのバッチ処理をオープン系サーバに移行するとともに、数十台あったWindowsサーバを約半数に統合し、SANでデータを共有。アーキテクチャの分断状態を解消し、運用形態の一本化を実現。
アプリケーション開発・運用を担うCACと、インフラ構築とサポートを提供するHPのコラボレーションを選択。1台のHP Integrity Superdomeを複数のハードウェア・パーティション(区画)に分割した仮想的なサーバ上に、旧メインフレームの卸販売データ集計システムを再構築し、複数のWindows環境も集約。

システムの効果

ビジネスへの効果

処理時間の短縮と拡張性の確保
システム運用コストの半減
安定性向上による運用負荷の軽減
従来は月次や週次でなければ行なえなかったマスタデータの洗い替え処理も日次で実行できるようになった。卸販売データを迅速にデータウェアハウスに反映し、エンドユーザはより鮮度の高い情報を基に分析を行い、素早いアクションをとれるようになった。

お客様のチャレンジ

医療費抑制の進展と、新薬開発競争の激化。熾烈な競争時代に突入した医薬品業界

アステラス製薬株式会社
コーポレートIT部 課長代理 井上 純一 氏
アステラス製薬株式会社
コーポレートIT部
課長代理 井上 純一 氏
製薬業界を取り巻く経営環境は、先進国を中心とする医療費抑制策の一層の進展、新薬開発をめぐるグローバル競争とこれに伴う研究開発投資負担の増大などにより、一層厳しさを増している。他方、国内市場に目を向けると、薬価引下げなど薬剤費抑制策の浸透、欧米大手製薬企業による攻勢などにより競争が一段と激化している。このような経営環境のもと、日本の製薬企業が欧米大手と伍して競争し、持続的な成長を遂げていくためには、革新的な新薬創製に向けて研究開発投資を積極的に行うとともに、巨額化する投資費用を効率的に回収するためのグローバルな事業展開が不可欠となっている。

こうした環境変化の中、医療用医薬品の事業基盤をさらに強化し、激化するグローバル競争を勝ち抜くために、2005年4月、山之内製薬と藤沢薬品が合併し、アステラス製薬が誕生した。優れた研究開発力と自社販売力のプレゼンスを併せ持つ日本発のグローバル製薬企業として、先端・信頼の医薬で世界中の人びとの健康に貢献することを目指し、現在同社は積極的に事業活動を行っている。

企業合併に伴うシステム統合の総仕上げ 最後のメインフレームを撤廃しオープン化を完了

アステラス製薬株式会社
コーポレートIT部 山内 英樹 氏
アステラス製薬株式会社
コーポレートIT部
山内 英樹 氏
アステラス製薬のビジョンは、健康を願う人々への付加価値の提供を通して、アステラス自体の企業価値を持続的に向上させることとしている。ビジョン実現のため、グローバルの営業体制を強化していくことに加え、国内においては医療用医薬品市場でシェアNo.1の獲得を目指している。

この目標を実現するためには、ITの基盤強化とTCOの適正化が欠かせない。そこで同社が着手したのが営業システム基盤の刷新だ。これは、販売特約店(卸)が病院や薬局に対して販売した医薬品の実績データを収集・集計し、社内の約2,400名のMR(医薬情報担当者)に対して提供するとともに、SCMとも連携するもの。まさにCRMの根幹をなすシステムだ。アステラス製薬のコーポレートIT部で課長代理を務める井上純一氏は、この新営業システム基盤の導入に向けた意気込みを次のように話す。

「当社は、約10年前から、段階的にメインフレームからオープン系サーバへと各システムのマイグレーション(移行)を進めてきました。そうした中で最後まで残っていたのが営業システム基盤なのです。今回のプロジェクトは、合併によるシステム統合の総仕上げとも言えるもので、これによって当社からメインフレームは完全に姿を消しました」

また、その具体的な戦略について、アステラス製薬コーポレートIT部の山内英樹氏は次のように話す。

「従来の営業システム基盤は、卸販売データの収集・集計などのバックエンド側のバッチ処理をメインフレームが担当し、エンドユーザが実績照会・分析などに利用するフロント側のデータウェアハウスはWindowsサーバ上に構築されているという分断状態になっていました。今回、オープン系サーバを導入することで、この分断状態を解消し、バックエンドとフロントエンドのアプリケーションのよりシームレスかつ緊密な連携の実現を目指しました。同時に、台数が増え続けていたWindowsサーバをこのタイミングで整理統合したいと考えました」


HPのソリューション

アプリケーション開発を担うシーエーシーとインフラ構築&サポートを提供するHPの相乗効果
信頼性、パフォーマンス、導入スケジュール、協調体制などの総合評価から両社のコラボレーションを選択

営業システム基盤が扱うデータ量は膨大であり、移行先となるオープン系サーバにも相当なパフォーマンスとスケーラビリティが必要となる。当然のことながら、その導入プロジェクトも大規模なものになると予想された。

そこで同社は、新営業システム基盤に求める要件を数社に提示し、ソリューションを募った。そうした中で最終的に選択したのが、株式会社シーエーシーとHPの共同提案によるHP Integrity Superdomeを中核に据えたソリューションだったのである。

「シーエーシーは、これまでも営業システムのアプリケーション開発ならびに運用をお願いしてきたSIベンダです。HPについても、私たちはHP ProLiantシリーズなどすでに多くのWindowsサーバを導入しており、両社にはもともと高い信頼をおいていました。今回はコンペ方式による採用ですが、ハードウェア・プラットフォームの信頼性やパフォーマンスはもちろん、既存のデータウェアハウスやSANストレージとの親和性、カットオーバーまでの明確なスケジュール設定など、両社の提案内容はあらゆる面で私たちの要求を満たしてくれるものでした」(井上氏)

“実機”の上で信頼性やパフォーマンスを事前検証
インフラ設計からアプリケーション実装まで細かなサポートを通じて高い品質を確保

株式会社シーエーシー 医薬第一センター 安田 宗弘 氏
株式会社シーエーシー
医薬第一センター
安田 宗弘 氏

今回のプロジェクトをコーディネートしてきたシーエーシー医薬第一センターの安田宗弘氏は、HPと共同でソリューション提案にあたったことのメリットを次のように話す。

「メインフレームからの移行ならびにサーバ統合という課題に応える上で、HP Integrity Superdomeはハードウェア仮想化(パーティショニング)などの優れた機能を備えています。最大のポイントは、これらの最新技術をお客様の目線に立って、いかに最適なサービスとして組み立てられるかという点にあります。そうした中でHPは、提案の初期段階から基盤設計、アプリケーションの実装に至るまで、きめ細かいサポートを提供してくれました。例えば、インテル® Itanium® 2 プロセッサーの64ビット・アーキテクチャによる広大なメモリ空間を効率よく利用することで、安定したパフォーマンスおよびバッチ処理時間の短縮を図ることができました」

さらに、シーエーシー医薬第一センターの塩谷敬弘氏は次のように言葉を続ける。

株式会社シーエーシー
医薬第一センター 塩谷 敬弘 氏
株式会社シーエーシー
医薬第一センター
塩谷 敬弘 氏

「特に大きかったのは、テスト工程における貢献です。HPのベンチマークラボに提案システムとほぼ同じスペックの実機環境を用意していただき、共同で徹底した検証を実施しました。こうした協調関係がシステム基盤の高い品質の確保につながり、2006年4月カットオーバーというスケジュール通りの導入を達成できた背景となっています」

この事前検証の取り組みについてはアステラス製薬側も、「私たちは、プロジェクトの途中で機器の追加発注やスペックの変更などを行うことなく、最初から確度の高いプラットフォームを予算内で導入することができました。また、実際に運用を開始した新営業システム基盤は、事前検証によって予想された通りのパフォーマンスを発揮しています」(山内氏)と、高く評価している。

1台のHP Integrity Superdomeを複数パーティション(区画)に分割
メインフレーム上の業務やWindowsサーバの統合によって簡素化とコスト削減を実現

新営業システム基盤の中核を支えるHP Integrity Superdomeは、1台の筐体を最大16のハードウェア・パーティション(区画)に分割することが可能。それぞれの区画に異なるOSを実装し、運用することができる。この機能を活用することで、かつてメインフレーム上で運用していたバックエンドのアプリケーションをHP-UX 11i v2上に移行・再構築するとともに、特に処理データ量の多いWindowsサーバ10数台を1台のHP Integrity Superdomeの筐体内に統合した。

また、HP Integrity Superdomeに設けられた各区画ならびに現在も独立して運用しているWindowsサーバとの間のデータのやり取りは、共有SANストレージのHP StorageWorks EVA 8000内で一貫して行なわれている。これにより、「メインフレームとWindowsサーバの間でデータのやり取りや変換を仲介していた、従来のような特別なインタフェースは不要となり、システムの運用形態そのものが大幅に簡素化されました」と山内氏は言う。

こうしたシステム運用形態の簡素化は、営業システム全体のITコスト構造にも劇的な改善をもたらしている。

「営業システム基盤がメインフレームとWindowsサーバに分断されていた当時は、運用管理チームや監視ツールなども2つの環境で別々に用意しなければなりませんでした。それを今回、HP Integrity Superdomeへ移行したことで、運用体制を統合できたのです。結果、システム運用コストについては、以前のほぼ半分に削減されています。加えてシステムの安定性も向上し、さまざまな負荷も軽減されています。今後もサーバ統合が進んでいくにつれ、この効果はさらに大きく現れてくるのではないかと考えています」(井上氏)


「HP Integrity Superdomeを複数パーティションに分割」概要図
「HP Integrity Superdomeを複数パーティションに分割」概要図
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ビジネスベネフィット

月次、週次から日次へ
処理するデータ量が2倍になっても耐えられるパフォーマンスとスケーラビリティを確保

もう1つ特筆すべき成果が、新営業システム基盤の導入によって実現されたパフォーマンスの向上である。

これによって、例えば従来のシステムでは月次や週次でなければ行えなかったマスタデータの洗い替え処理も日次で実行できるようになった。日々変化していく卸販売データを迅速にデータウェアハウスにも反映し、エンドユーザはより鮮度の高い情報を基に分析を行い、素早いアクションをとれるようになったのである。

さらに、新営業システム基盤は今後数年の動向を見越して設計されており、まだまだパフォーマンスやスケーラビリティに余力を残している。

「企業価値を高めながら『先進・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する』という経営理念を完遂するために、国内シェアNo.1を目指しています。そのために、データ量の伸びに対応できるシステム基盤が必要です。新営業システム基盤は、伝票件数が2倍になったとしても問題なく処理することが可能です」(山内氏)

今回のメインフレームの撤廃とサーバ統合を通じて当初のIT戦略目標を達成した同社は、今後の成長や環境変化に俊敏に対応できるITのポテンシャルを確保したのである。今後、ビジネスへの大きな貢献を通じてその真価を発揮していくために、新営業システム基盤の有効活用をより一層推進すべく全力を挙げている。


会社概要

アステラス製薬株式会社
所在地: 東京都中央区日本橋本町2-3-11
代表取締役社長: 野木森 雅郁
資本金: 102,985百万円
従業員数: 約15,000名(連結)
設立: 1923年4月
事業内容: 医薬品の製造・販売および輸出入など
URL: http://www.astellas.com/jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 製薬
ソリューション: ITコンソリデーションMFA(メインフレーム移行プログラム)CRM
製品: HP Integrity SuperdomeHP Integrity rx8620HP StorageWorks EVA8000、HP StorageWorks EVA5000
ソフトウェア: HP-UX 11i v2、Windows 2003 Datacenter Edition for IA64
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