Jump to content 日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス サポート & ドライバー ソリューション ご購入方法
≫ お問い合わせ

ソリューション  >  大企業向け

味の素グループが、東南アジア各拠点の基幹システム刷新プロジェクトを展開

味の素株式会社

お客様事例

味の素株式会社
日本ヒューレット・パッカードサイトマップ
コンテンツに進む

マレーシアのSAPシステム構築などを、HPがフィリピンセンターを中核とするグローバル体制で支援

「成長著しい東南アジアは、グループ全体の海外ビジネスの中でも特に重要なエリアです。しかし、いままではその重要性にITシステムが追いついていませんでした。基幹システムの刷新により、この状況を打開する必要があったのです」

味の素株式会社
情報企画部 専任部長
吉田孝氏
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
PDF(900KB)

目的

アプローチ

マレーシア現地法人の基幹業務の標準化とシステムの管理レベルの向上、「マレーシア財務報告基準」(以下、MFRS)への対応を図るとともに、日本本社によるIT統制を実現すること。
日本本社が作成したASEAN地域向けSAPテンプレートを活用することで、レガシーERPの刷新とSAPシステムの短期導入を図る。

導入効果

ビジネスの効果

レガシーERPの保守切れの問題を合理的に解決
独自開発のSAPテンプレートにより、短期開発とコスト削減を実現
HPのSAP技術支援により、導入・運用時の問題に対応
最新の基幹業務基盤の短期導入を実現
ASEAN標準のビジネスプロセスの導入
業務プロセスの可視化と内部統制の推進


お客様背景

東南アジア各拠点にSAPシステムを展開
味の素株式会社 情報企画部 専任部長 吉田孝氏
味の素株式会社
情報企画部
専任部長
吉田孝氏
味の素株式会社 情報企画部 専任課長 瀬戸山明仁氏
味の素株式会社
情報企画部
専任課長
瀬戸山明仁氏
創業100年を超える歴史を誇る味の素グループは、国内はもちろん海外でも抜群の知名度を有する日本企業である。海外拠点は世界26の国・地域に広がり、食品、アミノサイエンス製品、医薬品など多彩な事業を展開。各地の食文化に合わせて開発・製造された膨大な種類の商品が130を超える国や地域で販売され、現地の人々の暮らしに溶けこんでいる。

この味の素グループが、東南アジア地域の各拠点の基幹システムを次々と刷新しているという。その最新の成果がマレーシア味の素社(Ajinomoto〈Malaysia〉Berhad)における、SAP導入プロジェクトである。プロジェクトを指揮された味の素鰹報企画部専任部長の吉田孝氏にその背景をお聞きした。

「成長著しい東南アジアは、グループ全体の海外ビジネスの中でも特に重要なエリアです。しかし、いままではその重要性にITシステムが追いついていませんでした。基幹システムの刷新により、この状況を打開する必要があったのです」

海外拠点の基幹システムに対する施策は、10年以上前に遡る。連結決算の本格導入を控えた1997年、連結決算業務の効率化とスピード化を目指して全世界の拠点に同一のERPを一斉導入したのである。このとき、もちろん東南アジアの各拠点にもERPが導入された。しかし、それから十数年の時が経ち、様々な問題が顕在化してきたという。具体的な問題については、同部専任課長 瀬戸山明仁氏に伺おう。

「ひとつは、システムのブラックボックス化です」

現地IT部門の業務定義が確立・浸透しておらず、運用や変更のプロセスが属人化。ドキュメントの保管、管理も徹底されず、システムの詳細が誰にも把握できなくなっていた拠点もあった。

「もうひとつは、メンテナンスリスクの問題です」

ERPの製品サポートが終了し、サーバーもメンテナンスが困難になっていた。このままでは基幹システムの維持そのものが危うい状況だったという。

「これを解決するため、我々はSAPによって新たに基幹システムを作り直すことにしました」

2005年、コンサルティング会社の協力を仰ぎ、現地の業務を分析した上で、まずインドネシアとタイのシステムを開発した。さらにそのシステムをベースに東南アジアの各拠点を対象とした「ASEANモデル」と呼ばれるテンプレートを独自に作成したという。

「流通形態や商習慣など、東南アジア市場には共通する点が多いので、テンプレート化が可能だったのです。これにより、短期導入、コスト削減を図りました」

テンプレートには、FI/CO(会計)、MM(ロジスティクス)、SD(販売)といったSAPの主要モジュールに加えて、BW(ビジネス・インテリジェンス)などが組み込まれた。2010年には、コンサルティング会社とともにこのテンプレートを実際に使用して、フィリピンへのSAP導入を行なう。

「次は、マレーシアへのASEANモデルの展開を予定していましたが、そこで我々は大きなチャレンジをしました」(吉田専任部長)

それは、アプリケーション構築のパートナーの変更である。実績のあるコンサルティング会社に代わって、味の素鰍フ情報企画部が選んだのは、HPだった。


ソリューション

決め手は、フィリピンセンターの人的リソース
味の素株式会社 情報企画部 長野亜沙子氏
味の素株式会社
情報企画部
長野亜沙子氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズ サービス事業統括 アプリケーション ビジネスサービス 統括本部  エンタープライズ アプリケーション本部 SAPコンサルティング 第一部 部長 関郊治氏
日本ヒューレット・パッカード
株式会社
エンタープライズ
サービス事業統括
アプリケーション
ビジネスサービス
統括本部
エンタープライズ
アプリケーション本部
SAPコンサルティング
第一部
部長
関郊治氏
HPの提案は、フィリピンにあるHPのグローバルデリバリー・フィリピンセンター(HP GDPC)を、要件定義から本番稼働までの全フェーズで活用するというものだった。吉田専任部長らは、なぜこの提案を受け入れ、HPをパートナーに選んだのか。

※:HP GDPC(Global Delivery Philipppines Center)は、HPがワールドワイドに展開するテクノロジーサービスのデリバリセンターの一つです。アプリケーションの開発・保守から、システムインフラの管理・運用、プロジェクトマネージメントまで、様々なサービスをアジア地域および全世界に提供しています。

実は、その背景には運用・保守作業におけるHP GDPCの実績があったという。HP GDPCは、2010年からSAP導入後の各拠点のアプリケーション・マネジメント・サービスを担当している。その作業を通じてHP GDPCの人的リソースの優秀さについては知っていたと吉田専任部長は語る。

「個々のスタッフの力量に加え、ミッション別に構成された組織のパフォーマンスの高さ、顧客とのリレーションシップや目標達成への姿勢もわかっていたのです。もちろん、実績あるパートナーから乗り換えるにあたってはいろいろ悩みましたが、最終的に、システム構築で最も重要なのは人だという信念から、決断しました」

もちろん、コスト面も重要なチェックポイントだったが、HPの提案はコストパフォーマンスでも満足のいくものだったという。

技術者の層の厚みも大きかったと語るのは、今回のシステム構築に参加した情報企画部の長野亜沙子氏である。

「HP GDPCのSAPコンサルタントやBASISコンサルタントの数は、もう1社をはるかに上回っていました。また、HPの他の拠点とも連携を取るということでしたので、技術面で何かあっても、手厚いサポートが期待できたのです」

2011年7月に、HPが新パートナーに正式決定。9月にプロジェクトがキックオフした。

システム開発においては、マレーシア独自の要件への対応が求められた。ひとつは、2012年4月に迫ったMFRSの強制適用への対応である。残された時間は、7ヶ月弱。システム開発だけでなく、実稼働までこの期間で終えなければならなかった。もうひとつは、生産管理や倉庫業務など、周辺システムとのインターフェースの開発である。

HPのエンタープライズアプリケーション本部SAPコンサルティング第一部部長 関郊治氏は、これはHPにとっても大きな挑戦だったと語る。

「マレーシアの現地業務では様々な特有要件があり、その中でいかに短期間に業務を把握し、開発を達成するかが、大きな挑戦でした」

決め手は、フィリピンセンターの人的リソース
[拡大画像を表示] このリンクをクリックすると、新しいウィンドウが開きます


効果と今後の展望

コンサルタントたちの活躍
10月からは、システムの設計・開発が進められた。

HP GDPCからは、BPR、販売とロジスティクス、会計など、様々な専門分野のコンサルタントが、ユーザー部門の業務分析と改善提案を行なった。長野氏は、この上流工程を仕切る彼らの技量に感銘を受けたという。

「業務改善のしっかりした方法論を持っているので、ユーザーの要望にむやみに振り回されることがないのです。長いレンジで考えて効果のある施策はシステムに取り込み、逆にシステム化による成果が期待できないものは、業務の見直しで対応するようユーザーを説得する。この要件の整理のしかたやそれをユーザーが納得できる形で伝えるコミュニケーション手法はとても勉強になりました」

コンサルタントたちは会議の場でも、参加者の意見を上手に引き出し、問題解決に向けた合意形成にまで導いていったという。いわゆるファシリテーションの手法を駆使することでプロジェクトを円滑な進行を可能にしたのである。

12月から翌年1月にかけて、システム開発は後半の山場を迎える。HP GDPCのカットオーバーマネージャーのもと、すべてのスタッフがラストスパートに入った。

瀬戸山専任課長は、HP GDPCスタッフの仕事ぶりを振り返る。

「本番稼動の直前の数日間は、全メンバー2交替制による24時間態勢に突入しましたが、HP GDPCのスタッフはモチベーションを保ったまま、このハードワークを乗り切ってくれました。こういう最後の局地戦を制するのは、各人の能力と達成に向けた意欲だと実感しました」

HP GDPCのスタッフは、プロジェクト終了間際に出てきたBW(ビジネス・インテリジェンス)のチェンジリクエストにも、短期間で対応したという。

HPの関部長は、今回の短期開発を可能にした要因として、HP GDPCのコンサルタントの経験を最大限活用できたことが大きいという。

「データ移行についても、各コンサルタントの過去の経験情報をもとに検討を重ねることで、最短かつ最適な方法を提案できました。今回得られたこれらの手法を組み込めば、ASEANモデルの価値はさらに高まるでしょう」

2012年4月2日、マレーシア味の素社のSAPシステムは、予定通り本格稼働に入った。


HPをパートナーに全世界へ
現在、タイ、インドネシアから、フィリピン、マレーシアまで、全部で700ユーザーがSAPによる基幹業務システムを利用している。マレーシア味の素では、SAPへの移行、MFRSへの対応、生産管理、倉庫業務など周辺業務とのインターフェース構築といった当初の目的をすべて達成した。「業務の見える化」もある程度できるようになったという。

また、本番稼動後のインシデント分析では、今までのSAPシステムと比べてシステムバグが大幅に少ないという結果が得られている。システム品質の面でも期待以上の成果を挙げているのである。

最後に、システム構築に携わった方々にHPへの期待など、一言ずつ頂戴しよう。

長野氏は、運用管理の改善をHPと一緒に進めていきたいという。

「システムを安定稼働させるだけではなくて、どうすればもっとビジネスに貢献できるかを考えて、プロセスもサービスも改善していきたいですね。それぞれの拠点のビジネスの発展に合わせたシステム変更などを、HPとともに進めていきたいと思います」

瀬戸山専任課長は、今後はお互いの役割をもっと明確化していきたいと語る。

「今回、最終的に大きな成功を収めることができました。次の展開を見据え、パートナーとしてのお互いの役割をもっとはっきりさせれば、プロジェクト進行がよりスムーズに行え、作業負荷の平準化にもつながるでしょう。今後さらにコミュニケーションを深めながら、最適な関係を作っていきたいと思います」

吉田専任部長は、パートナーとしてのHPにさらなる期待を寄せる。

「これから、我々はASEANだけでなく海外全般を担当するようになります。今後、HPにはSAPという特定のアプリケーションやASEANという特定地域に限定されず、いろいろな案件で力になってもらいたいですね。特に組織力、人的リソースの厚さには期待しています」


ソリューション概略

HPサービス 主要ソフトウェア
HP グローバルIT統合戦略立案コンサルティングサービス
HP グローバルプロジェクト管理・展開支援サービス
HP コンサルティング & インテグレーション for SAP
SAP ERP (FI、CO、AA、FSCM、SD、MM)、BW


会社概要

味の素株式会社
所在地: 東京都中央区京橋一丁目15番1号
代表取締役 取締役会長: 山口 範雄
URL: http://www.ajinomoto.com/jp/ このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 製造業
サービス: Enterprise Applications Services for SAP


  本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。  
印刷用画面へ印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項 ウェブマスターに連絡