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SQL Server 2016 へ上手に移行するための注意点

小森博之│2016.7.1│Windows Server

HPE サーバーレシピとは?
サーバーを導入/更新するにあたって、必要な情報は多々あります。ハードウェアの仕様、最新技術、ソフトウェアのサポート情報、ソフトウェアのライセンスや実際に求める環境に合わせたサイジング、等々。“HPE サーバーレシピ”は、日本ヒューレット・パッカードのスペシャリストが“キュレーター”としてオススメする構成を用意し、情報をまとめたものです。ぜひご参考ください。

SQL Server 2005の延長サポートが、2016年4月12日(火)で終了しました。すでにセキュリティパッチ等の修正プログラムの提供は停止しており、日本マイクロソフトからのサポートも受けられない段階に入っています。一日も早い最新版のSQL Server 2016への移行をお勧めします。このレシピでは、SQL Server 2016へ移行するために役立つ情報を紹介します。

さあレシピをどうぞ!

1. SQL Server の課金方法はこう変わった!

プロセッサライセンスの場合、SQL Server 2008 R2までは搭載しているCPUソケット数で必要なライセンス数が決まっていました。SQL Server 2012以降では、これがCPUコア数によるライセンス(Computing Power ライセンス モデル)に変更されています。このため、新しいサーバーでは「CPUの選択」が重要になります。CPUは一般的にコア数が少ないほどクロックが高いものが用意され、コア数が多くなるとクロックが低くなる傾向にあります。コア数ベースのライセンスに対しては、コアあたりの性能の高いすなわちクロックの高いCPUを選択する方が有利です。拡張性なども踏まえた上で、CPUはできるだけクロックの高いものを選びましょう。

2. OSバージョンとの整合性をチェックすべし!

移行する先のSQL ServerのバージョンとWindows Serverのバージョンの検討も必要です。以下の表のようにSQL ServerとWindows Serverのバージョンの組み合わせには制限があります。一般的にSQL Serverのバージョンのほうがアプリケーションへの影響が大きいため、まずSQL Serverのバージョンを決めた上で、サポートされているWindows Serverのバージョンを選択しましょう。どちらも、なるべく新しいものを選択することをお勧めします。

パッケージソフトウェアと一緒にSQL Serverを使用している場合も要注意です。パッケージソフトウェアのバージョンとの関係が出てきますので、パッケージソフトウェアでサポートされているSQL ServerとWindows Serverを合わせて確認しましょう。

さらにサーバーがサポートしているWindows Serverのバージョンの確認も必要です。新しいサーバーでは古いWindows Serverをサポートしていないので、この点も用チェックです。

3. サーバーはもっとコンパクトにできる!

サーバーの性能は年々進化しています。同じCPUコア数で比較してみましょう。例えば、7年前のHP ProLiant DL580 G4(4CPU/8コア構成)と現在のHPE ProLiant DL580 Gen9(2CPU/8コア構成)を比較すると「約5倍のCPU性能」となっています。SQL ServerにEnterprise Editionを使うと想定して価格を計算すると、なんと約半分の価格となりました。5倍の性能が半分の価格で手に入るのです。

定価による比較。SQL ServerはOpen Business価格を使用。SA契約を持っていない場合を想定。

4. SQL Server 2016が新登場!

6月1日にSQL Server 2016が登場しました。特にインメモリデータベース機能やセキュリティ関連の機能が向上しています。これからSQL Serverのバージョンを検討するのなら、ぜひSQL Server 2016の検討をすることをお勧めします。Xeon CPUも新しいBroadwell世代が発表され、サーバーの対応も始まっています。SQL Serverもサーバーも新しいものが出てきた今が入れ替えのチャンスです。

次回は、安全で確実な移行のためのチェック項目を含め、「SQL Server 2016 への移行を成功させるサーバー選び」と題してお届けします。

その他のレシピは記事一覧からご覧ください。

キュレーター

日本ヒューレット・パッカード データベーススペシャリスト 小森博之

日本ヒューレット・パッカード
データベーススペシャリスト
小森博之

今やネットワーク型データベースを知る数少ないエンジニア。扱ったことがないRDBMSはなく、質問に答えられないことがないほどの“データベース博士”。現在は、カラム型データベースにインメモリデータベースとさらに進化中。

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